鎖骨骨折-手術当日

7/17(金)(入院8日目)
いよいよ今日10時から鎖骨の手術が行われる。7時以降は飲食禁止なので朝食なし。

手術の時間が近づいてくると、怖いという気持ちと早く終わって欲しいという気持ちが交錯する。

9時過ぎから手術の準備。病室で体を拭き、手術着に着替え、左手に点滴をする。

10時少し前に看護師さんが車椅子で手術室に連れて行ってくれた。手術室に入るとかなり緊張する。

手術台に横たわった。手術台の幅は狭い。上体は斜めに起こされ、立て膝の下にまくらが置かれた。胴体を手術台に軽く固定される。頭は、右側面から衝立のように青っぽい紙で覆われ、右肩の手術個所が見えない。もちろん見る勇気もない。

血中酸素濃度、血圧を測定する。心電図もとる。心拍に合わせてピッピッと音が鳴る。心拍はずっと90台だったと思う。心拍数が上がると、先生に「おっ、緊張しとるね」と冗談を言われた。なるべく深呼吸するようにした。

首下右側あたりに入念な消毒の後、麻酔注射された。「麻酔注射は痛いよ」と脅かされていたが、思ったほどではなかった。だんだん右腕の感覚がなくなる。最初は指先が動かせたが、やがて完全に動かせなくなり、感覚が全くなくなった。

リアルタイムのレントゲン画像を見て、画像の撮影方向を変えたりして、あれこれ話し合っている声が聞こえる。手術手順を決めているのだろう。30分ほど経って切開開始。レーザーメスなのだと思うが、火花のような音がする。痛みはない。

やがて鎖骨を抑え付けられた。骨に強い力が加わっていると思うが、痛みはない。骨を叩く音やドリルの音などがする。伝達麻酔(部分麻酔)なので、当然意識があり、聞こえてくる音と会話の内容からどんなことをやっているか想像する。

怖れていたような痛みがなかったので、気持ちは落ち着いてきた。

手術中、鼻の左側が痒くなったが、自分ではかけない。手術に比べれば小さなことだが、かゆみが耐え難くなってきた。看護師さんにお願いして掻いてもらった。

12時30分に手術が終了した。所要時間は2時間半だった。

全体的にそれほどの痛みはなかった。鋭い痛みは無く、骨を押さえたり、引っ張ったりされたが、これもそれほど痛くはなかった。

手術終了後、先生から「日常生活には特に制限がないけど、しばらく腕を肩より上にあげないようにして、重い物を持たないように下さい。」と言われた。

看護師さんに車椅子を押してもらって病室に移動した。妻と子供が手術室の外の待合室に来てくれていた。

病室で看護師さんが点滴を外し、三角巾で右腕を首から吊ってくれた。麻酔がよく効いた右腕は不思議な感覚だ。全く動かすことができないし、左手で触ってもみても自分の手のように感じられない。

昼食はなかったので、買い置きしておいたパンを食べた。

16時頃に麻酔が切れてきて、指先がかすかに動くようになった。10時過ぎに麻酔をしたので、だいたい6時間ぐらいで麻酔が切れ始めたことになる。

右手の感覚が少し戻ってきたのに伴って、気持ち悪くなってきた。吐くほどではないが脂汗が出る。ベッドの上で安静にしていたら、15分ほどで吐き気は収まった。

17時頃になると、かなり右腕の感覚が戻ってきたので、三角巾から右腕を外した。

右腕は、肘から先を動かすことは問題ないが、右腕全体をあげようとするとうまくできない。手術個所も痛むようになってきた。鋭い痛みではなく、骨を押さえ付けられるような感覚だ。

今日の夕飯はおかゆだった。手術後ということで、メニューが変更されたようだ。

体温を測ると37.7℃だった。入院中ずっと37.1~37.2℃ぐらいだったが、手術の影響か体温が少し高めになっている。看護師さんにアイスノンの枕を持ってきてもらって、後頭部に冷やしていたら、冷やしすぎで逆に頭が痛くなってしまった。

おそれていた手術は無事終わり、明日退院を待つばかりとなった。

3 thoughts on “鎖骨骨折-手術当日

  1. 2017年11月2日ジップタイトをいれた肩鎖関節脱臼の手術を受けました。私は全身麻酔でした。さいたま市立病院はリハビリするセンターがないので術後のリハビリが心配で検索していたら、貴方の日記が見つかりました。参考にさせていただきます。
    4日明日退院です。ロキソニンで痛みを抑えていますが、少しでも動くと痛いので三角巾で吊ってます。手の平を開いたり閉じたりするくらいで特にリハビリは言われていません。肩を90度以上にあげないことくらいです。
    私は交通事故で左肩を強打し、重度の肩鎖関節脱臼でしたので手術しました。右の親指の関節も骨折しているので、今度は親指の手術をするかどうか思案中です。

    • 望月様

      肩鎖関節脱臼なされたとのこと、お見舞い申し上げます。このブログが少しでも参考になるのであれば、うれしく思います。

      リハビリはどこで受けてもいいですよと言われましたが、たまたま手術した病院でリハビリを受けることができたので、そのまま同じ病院でリハビリを受けました。

      手術後1ヶ月ほど腕を肩から上げないようにしていたら、筋肉が固まりかつ筋肉が落ちてしまい、驚くほど腕を上げることができなくなっていました。その後リハビリを進めることで、骨折しなかった方と同程度まで動かすことができるようになりました。

      ジップタイトは除去していないので、いまでもレントゲン撮影すると鎖骨の端の上側に小さな金属がしっかりと写ります。

      手術した方の肩を後ろに反らすと、肩の中で何となく引っ張られるような軽い違和感を感じることがあります。これが体内に残っているジップタイトの影響かどうかは分かりません。ただし、普段意識することはなく、日常生活で支障が出ることもありません。

      それでは一日も早く回復されるようお祈り申し上げます。

      • お返事をいただいて、支障なく日常を過ごされているご様子に励まされます。
        まだ1ヶ月たたないので、肩の傷口は熱を持っていて痛むのですが、2ヶ月後、3ヶ月後と日記で回復の様子がわかり気持ちが落ち着きます。
        リハビリも詳しく書いて下さって参考になります。
        感謝申し上げます。

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