コンパクトクランクのチェーンリング交換

チネリ・スーパーコルサのクランクをノーマルクランクからコンパクトクランクに交換して半年ほど経ちました。

compactcrank

現在使用しているのは、コーラス ウルトラトルク カーボンクランク 11s 170mmです。

コンパクトクランクに概ね満足していますが、アウター50Tからインナー34Tに変速したときのつながりの悪さが気になっていました。ネット上でも同様の意見を持っている人が多いようです。

コンパクトクランクが流行始めた頃は50T-36Tや48T-34Tの組み合わせもあったよなあと思い出しつつ、インナーを34Tから36Tに変更することにしました。これで16T差(50T-34T)から14T差(50T-36T)になって、多少はつながりの悪さが緩和されることを期待します。

現在カンパニョーロ純正で52T-36Tのクランクがあるようなので、このインナーを使うこともできそうですが(未確認)、今回はカンパニョーロ11s対応のTA NERIUS11をWiggleで購入しました。NERIUS11はいくつかの歯数が設定されており、36Tの他に38Tも購入しました。平地メインのコースなら38Tの方が使い易いかもしれません。
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でも50T-38Tでいけるなら、そもそもノーマルクランクでいいのでは・・・などということは考えないようにして、交換作業を開始します。コーラス・カーボンクランクのチェーンリングボルトを外したところ、いまさらながら何かおかしいことに気づきました。

コーラス・カーボンクランクは、インナーチェーンリングに直接ねじ山が切ってあり、ナットを使わずボルトのみで固定するようになっています。これに対し、TA NERIUS11は、従来のチェーンリングと同様の形状であり、ボルトとナットを使って固定するようになっています。

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左側2個が従来のチェーンリングボルトとナットで、右側1個がコーラス・カーボンクランクのチェーンリングボルトです。

コーラス・カーボンクランクではナットを使わないため、スパイダーアームの穴の径は、チェーンリングボルト(8mm)は通るけど、ナット(10mm)は通らない大きさになっています。

スパイダーアームの穴を削って強引に内径を広げてやれば、従来のチェーンリングボルトとナットを使えそうですが、そこまでしたくはありません。また、ウルトラトルクでないクランク(アテナなど)であれば大丈夫そうですが、チェーンリングを活かすためにクランクを買い換えるのもちょっと・・・

せっかく買ったTA NERIUS11(しかも2枚)が無駄になってしまったかと思いましたが、ネットで調べると以下のことが分かりました。

WiggleのTA NERIUS11のカスタマーレビューに「2011年以降のクランクには、径が小さいチェーンリングボルトTA UTC3を使う必要がある。」旨の記載があり、さらにM’s BicycletteさんのTA NERIUS11の商品紹介の欄に「ご注意:Campagnolo Carbon Ultra Torqueクランクに使用する場合は,別途UTC-3ボルトが必要。」との記載がありました。

つまり、TA UTC-3を使えば、ウルトラトルクのカーボンクランクに従来型のインナーチェーンリングを使えるということのようです。せっかくのTA NERIUS11を無駄にしないためにTA UTC-3を買わざるを得ません。

TA UTC-3は海外通販でも国内通販でも値段が変わらなかったので、M’s Bicycletteさんで購入することにしました。TA UTC-3は結構高くて、最初からこれが必要と分かっていたら今回のチェーンリング交換をしたかどうか微妙です。

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左側がTA UTC-3ボルト、右側が従来のチェーンリングボルトとナットです。

TA UTC-3はナットの外径が従来のチェーンリングボルトと同じ8mmになっており、ウルトラトルクのカーボンクランクにおいてもスパイダーアームの穴に通ります。TA UTC-3を使うことで、無事コンパクトクランクのインナーチェーンリングを交換することができました。
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とりあえず38Tを試し、その後36Tに交換することにしました。

3 thoughts on “コンパクトクランクのチェーンリング交換

  1. スーパーコルサにコンパクトクランクは付けられないとか聞きましたが大丈夫なんですね?

    • ススムさん

      「スーパーコルサにコンパクトクランクは付けられない」というのは、フロントディレイラーの直付け台座がコンパクトクランクのアウター50Tに対応していないということだと思います。

      おそらくスーパーコルサの直付け台座は、52Tか53Tを使うことを前提としていると思いますが、直付け台座は多少の調整幅があります。このため、小さくなったチェーンリングに合せてフロントディレイラーを下方にずらすことで、コンパクトクランク(50T-34T)でも問題なく変速しました。

      ただし、これがフレームの設計値の範囲内かどうか分かりませんので、あくまで自己責任で使用することになると思います。

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