鎖骨骨折-骨折当日

通勤途中に自転車で転倒して鎖骨を骨折しました。手術のため9日間入院し、今日退院することができました。以下、事故当日のことを記載します。

7/10(金)の朝、川沿いに造られたサイクリングロードをクロスバイク(Giant CS2000)で走行中に、前を走る自転車の高校生を抜いたときに転倒した。高校生は中央付近を走行しており、右側から抜こうとしたところ、高校生が右に寄ってきたため、進路を変えて左側から抜いた。抜いた後で、直進方向に向きを変えたところ前輪が突然滑り右側から転倒した。

右肩を地面に強打し、右側面を下に3m程度滑って停止した。幸い頭は打たなかった。身体が痛むがなんとか起き上がり、自転車を起こした。

高校生が「大丈夫ですか」と声をかけてくれたので、「大丈夫」と返した。高校生の目の前で転倒したので、さぞかし驚かせてしまったと思う。悪いことをした。

当時雨上がりだったが、それにしても何故あんなに滑ったのだろうか。

現場は雨が降ると泥水の水たまりができ、水が引くと路面にうっすらと泥が残った状態になっていて、極めて滑りやすくなっていた。こんな所で進路変更したのでひとたまりもなかった。自動車が通らず、安全に走行できると思っていた道にこんな落とし穴があったとは。滑ることを全く予測していなかったのだから、原因は自分の状況判断ミスである。

ジーンズとシャツが汚れ、右腕が結構擦りむけている。このまま仕事に行く状況ではないことは理解したので、ひとまず帰宅することにした。家まで7km程度だったが、右肩に力が入らないことを除けば、自転車に普通に乗って走ることができた。

帰宅後、右腕のすりむいた箇所を軽く洗い傷シートを貼った。妻に右肩が下がっていると言われた。骨が折れているかもしれないので、職場に電話して午前休にし、近所の整形外科に行くことにした。

近所の整形外科ではレントゲンを撮られ、医師の先生に「鎖骨が折れており、手術が必要です。ここでは手術ができないので、総合病院の紹介状を書きます。」と宣告された。
collarbone

まだ半信半疑だが、「手術」とは大ごとになってきた。歩いて帰宅したが、右脇腹が痛む。職場に一日休むことを連絡した。

妻に総合病院に車で乗せていってもらった。総合病院では、整形外科の先生に「鎖骨骨折で手術が必要であり、手術は来週のどこかで行います。昼からレントゲンとCTスキャンをとるので、それまでに昼ご飯を食べておいて下さい」と言われた。病院近くの喫茶店に昼ご飯を食べに行った。右脇腹が痛く、ゆっくりしか歩けない。喫茶店では食べるのが簡単そうなサンドイッチにした。

昼食後病院に戻り、整形外科の先生に右脇腹が痛いことを伝えた。

CTスキャン、レントゲンの結果、鎖骨骨折だけでなく、右側肋骨が何本か折れており、折れた肋骨で肺に穴が開き肺が縮む気胸になっているとのことだった。鎖骨骨折より気胸の方が緊急性が高いとのことで、ひとまず整形外科から外科に移動した。

外科の先生からは、「今日から入院して下さい。縮んだ肺を膨らます胸腔ドレナージを行います。」と言われた。軽い気持ちで病院に来たのに、即入院とはますます大ごとになってきた。

鎖骨の手術は気胸の治療が済んでからということで、日程はまだ決まらない。骨折から二週間以内に手術を行えばいいらしい。

妻は子供が小学校から帰ってくるので、家に帰っていった。

胸腔ドレナージは、肺が縮んでできた隙間に管を挿入し、余分な空気を吸引して肺を膨らますというものらしい。右胸への管の挿入は結構痛かった。管には吸引器が接続されており、ゆっくり胸の中から余分な空気を排出するようになっている。点滴もされ、看護師さんに車椅子で4人部屋の病室に連れて行ってもらった。

骨折、入院、手術、すべて初めての体験だ。今日一日仕事を休むつもりが、どうやら一週間ぐらい入院することになりそうだ。事態の急変に頭がついていかない。

妻が入院生活に必要な着替え、歯ブラシ、スリッパなどを持ってきてくれた。助かる。

午後6時頃、夕食が配膳された。ベッドの上で食べた。右肩が痛くて右手を上げにくく食べにくい。

左手で点滴、右手で吸引器を押さなければならず、歩きにくい。トイレも簡単には行けない。右脇腹が痛く、寝そべったり起き上がるのも簡単にはできない。ベッドに電動リクライニングがあるので、これは助かる。

鎖骨骨折した右腕は特に何もしていないが、腕を動かさなければさほど痛みはない。

妻と子供が一緒にやってきた。うれしい。

妻と子供が帰り1人になると、入院生活が始まったことを実感した。じたばたしてもしょうがないが、仕事のことや手術のことを考えるとちょっと不安になる。

午後9時に部屋の照明が消えたので、いつもよりかなり早いが就寝することにする。こうして入院生活一日目が終わった。

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